TADsの由来

TADs の由来について

WIOC(世界矯正インプラント矯正学会)2022年にて、インタビューの時に司会者から安香先生に質問がありました。

司会者
矯正用インプラントは歯列矯正治療計画をどのように変えたと思いますか?」

安香先生
『TADsは、歯列矯正の歴史を大きく変化させていきました。20世紀の矯正学では、骨格性は外科矯正の分野として矯正診断し治療されていました。21世紀に入り矯正診断と哲学、あるいは考えそのものの変化がありませんでしたが、TADsが固定式装置として仲間入りしたことにより従来でなかった或いは難しいと言われていた症例が治療可能になり、より確実な治療運びになっていきました。治療計画においても3次元の歯の移動が可能になり、治療運びが大きく変わったと思います。』

そもそもTADsとは…?

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療(Temporary Anchorage Device:TAD)

→和訳 一時的な固定装置

TADsは【一時的な固定装置 】という控えめな名前が付けられました。なぜ?と疑問もあるかと思います。多くの矯正医は、外科的なことを嫌う先生は当時多く、多くの批判もありました。また、患者様側もほぼ同じようなコメントもありました。

その時、安香先生が考えたのは

「このネジの名前を外科的なニュアンスを無くしたい!」

その為には、矯正医の先生たちも簡単にネジを外すことができ、患者様にも矯正治療後に何も傷など残らないようにと説得できるのが条件でした。その会議を2003年、新宿のレストランでスエーデンのFrederick Bergstand先生と来日の時に話し合いされ、翌年のOrlandoの学会の会議で正式な名前になりました。

もう気がつきましたか…?

21世紀の新しい矯正装置の名前を決める世界の会議に安香先生は参加し、見事【TADs】という名前をつけることに成功したのです!

これからのTADsは、より世界中の先生が多様な治療目的を考案するでしょう。例えばAIを使ってより確実な埋入場所を選び、より効率にTADs使うなど…

この先の未来が楽しみですね。

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