裏側(舌側)矯正装置には、色々な種類があります。当院では患者様の不正咬合の状態によって何種類かの装置を使い分けて治療しております。

当院では矯正装置が見えるのがイヤ、矯正治療をしていること他の人に知られたくない方の為に、目立たない矯正治療を行っております。

・マウスピース矯正
・裏側(舌側)矯正:リンガルブラケット
・表側(唇側)矯正:透明なブラケット

裏側(舌側)矯正:リンガルブラケット矯正法

裏側(舌側)矯正装置には、色々な種類があります。
当院では患者様の不正咬合の状態によって何種類かの装置を使い分けて治療しております。

費用も異なりますので、まずは相談をお受けになって下さい。

舌側装置

上の写真が、裏側(舌側)矯正:リンガルブラケット矯正の装置です。
装置が歯の裏側に付くため矯正していることが分かりません。大人の方、他人に矯正治療をしている事を知られたくない方、仕事柄矯正装置が見えるのがイヤという方にお勧めです。

* メリット *

① 装置が外観上みえない(審美性)・・・ 装置が見えないため、矯正治療中も人の目を気にせずに治療できます。

② 心理的ストレスが少なく、治療に積極的になれる・・・不正咬合による障害には、摂食、嚥下、咀嚼、発音などの顎口腔機能障害と審美的要求による社会的、心理的障害があるといわれています。
特に成人の場合、審美的要求も高く、リンガルブラケット矯正法が有効で、心理的ストレスから解消されるため、治療に積極的になれます。

③ 装置が唇側面にないため、唇を閉じやすいです。

④ 唾液の作用により虫歯になりにくいといわれています。

* デメリット * 

① 治療期間が長い・・・症例によっては、治療期間が長くなることがあります。
ただし、器具、材料の発達、バイオメカニクスの解明、治療技術の改善により従来考えられていた短所について解決されてきています。

② 適応症が狭い・・・症例によってはリンガルブラケット矯正法で治療できない場合もあります。

③ 治療費が高い・・・表側(唇側)矯正に比べて、費用が高いです。
リンガルブラケット矯正法は装置自体が高価であり(カスタムメイドの矯正装置で、海外に外注します)、特殊な治療技術が必要とされるため治療費が高くなります。

④ 舌癖がある方は、最初は違和感が強い・・・装置が付いて1週間は違和感を生じますが、すぐに慣れます。
舌癖がある方は、舌のトレーニングをしていただきますが、上達されない場合、違和感が長くなります。

治療期間

治療期間は、歯並びの状態によって大きく変わります。
相談をお受けになって下さい。大まかな治療内容、治療期間をご説明致します。
(精密検査の後、正確な治療期間をご説明させていただきます。)治療のための来院は一ヶ月に一度程度です。
治療内容によっては、一ヶ月に数回来院して頂くこともあります。

矯正治療料金

上下顎裏側(舌側)矯正:リンガルブラケット矯正・・・

¥1,200,000〜¥1,500,000(税別)

ハーフリンガル:上顎裏側(舌側)矯正、下顎表側(唇側)透明装置・・・

¥1,000,000〜¥1,100,000(税別)

CAMによってフルカスタマイズされたブラケットベース

CAm

ブラケットの製作もコンピュータにてブラケット形状をデザインし作製するCAD/CAMシステムを用います。
歯の裏側(舌側)の形態は唇側よりも複雑ですが、メタルブラケットベースは個の歯牙の形態に合わせ個別にデザインされています。
その為、ブラケットの脱落が極めて少なくなりました。
ブラケットの製作もコンピュータにてブラケット形状をデザインし作製するCAD/CAMシステムを用います。

歯の裏側(舌側)の形態は唇側よりも複雑ですが、メタルブラケットベースは個の歯牙の形態に合わせ個別にデザインされています。
その為、ブラケットの脱落が極めて少なくなりました。

セルフライゲーション

self ligating

最大の特徴は、セルフライゲーションブラケットです。
セルフライゲーション(self-ligation)とは、自ら結紮する(結ぶ、縛る)という意味で、装置自体にclipがついており、ワイヤーを固定します。
従来の矯正装置のように、ワイヤーとブラケットを結紮線(固定するための細い針金)やゴムで固定する必要がありません。

また、ブラケットの角をなくし丸みを帯びた形態で、舌に対する違和感が極めて少ないです。

セルフライゲーションブラケットの特徴

①ワイヤーの着脱が早く、チェアータイムが短い。
②確実なワイヤーの装着
③Auto alignment
④治療の初期、low force、low friction(ワイヤーの張力が弱く、摩擦が少ないこと)でのアライメントが行われます。
前歯部の叢生は口唇の筋肉のサポートによりフレアーアウトをあまり起こすことなく、抜歯症例の場合は、抜歯空隙に向かって歯が動きながら叢生が改善されます。
また、非抜歯症例でも歯列弓が拡大され、叢生が改善されます。
⑤ブラケットとアーチワイヤーの摩擦抵抗が小さい
⑥従来のブラケットに金属の結紮線を用いた場合と比較すると摩擦抵抗は1/5以下といわれています。
摩擦抵抗が小さいと痛みが少なく歯の動きが良いと一般的に言われています。

ワイヤーベンディング・ロボットにより作られるアーチワイヤー

robot

アーチワイヤーはソフトウェアで個別にデザインされ、新たに特許を取得したワイヤーベンディング・ロボットにより作られます。
患者様が快適に治療を受けられるように、出来る限り歯牙に緊密に沿うようにデザインされます。

矯正治療の流れ 

裏側矯正において重要なことは、ブラケット(装置)をいかに正確に正しい位置につけるかに尽きます。
その為には、精密な印象採得、術者の技術が要求されます。
既製のリンガルブラケットを使用こともありますが、当院ではカスタムメイドの矯正装置を使用しています。

①当院では口腔内スキャナーでデータを取得します。

精密印象

シリコン印象材を用いて、患者様の上下歯列の精密印象を採ります。
CAD/CAMシステムでのカスタムメイドブラケットの作製は非常に精密なため、歯列模型も実際の歯の大きさと誤差が最小になるようにする為、精密印象でなければなりません。

このデータを技工所でデジタル化しコンピュータに取り込み、デジタルセットアップ、ブラケット、アーチワイヤーを作製します。

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イントラオーラルスキャンを用いて患者様の上下歯列をデジタルデータに変換します。

当院では口腔内スキャナーを導入し、それにより、精密印象を採る必要がなくなり患者様の負担を軽減することができるようになりました。

②技工所

digital setup

CAD/CAMシステムにより作業用模型を3Dデータとしてコンピュータに取り込み、オリジナルのブラケットを製作します。ワイヤー形態もデジタルデータからベンディングマシンで屈曲します。

スキャナーを用いて歯列模型をデジタル化し、デジタル化した歯のデータをコンピュータにてセットアップします(3Dセットアップまたはデジタルセットアップと呼ばれます)。

③医院内でブラケットを装着して治療開始

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←ブラケットのついた口腔内