最近の「歯周・矯正治療」というテーマで、3人の歯周病学の先生の講演を拝聴する事が出来ました。

 

歯周病とは、皆様もご存じとは思いますが、歯周組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質)に原発し、歯周組織を破壊し、その機能を損傷する病的ないし生理的反応を指します。炎症が歯肉のみに起こっているものを歯肉炎と呼び、炎症が歯肉を超えて広がり歯根膜や歯槽骨の破壊をきたしたものを歯周病と呼びます。

近年、食生活やライフスタイルの変化で歯周病に罹患する方が増えていると言われています。

歯磨きを行わなかったり、歯並びが悪く磨き残しが生じた場合、歯と歯肉の境目にデンタルプラーク、バイオフィルムが形成されます。その結果、歯周病の原因菌が繁殖し、歯肉に炎症(歯肉の腫れや出血、痛み)が起きます。この状態を歯肉炎と言い、ごく初期の段階なら正しい歯磨きをすれば、健康な状態に戻ります。しかし、歯磨きで歯垢(デンタルプラーク、バイオフィルム)を除去されないままになると、歯肉に起こった炎症が他の歯周組織にも進行します(歯周病)。

今回のセミナーでも先生方がおしゃっていましたが、歯周病のメンテナンスのうえでも、歯周病にならない為にも、self careprofessional careを行うことが大切です。

 

Self careとは、ご自分で行う歯磨き、食生活の管理などで、正しい磨き方、正しい知識を身につけ実践することが大切です。(当院では、矯正治療を始められる患者様皆さまに、矯正を始める前、装置を付ける前に必ずブラッシング指導を行っております。)

 

Professional careとは、歯科衛生士、歯科医師による専門的口腔ケアです。

*虫歯、歯周病の状況を見て、全身状態、口腔内の状況にあった適切な口腔清掃のアドバイス

*日常的には清掃出来ない部位の専門的歯面清掃(当院では、エアフローを使用してバクテリアフィルムを取り除き、リナメルによるトリートメント、フッ素塗布を行っています。)

*口腔機能の維持、回復を図る機能的口腔ケア(当院ではMFT:Oral myofunctional therapy:口腔筋機能訓練をおこない、舌、口唇、咀嚼筋などの口腔周囲筋の機能を改善させます。)

西堀先生のお話では、

歯周病により歯牙が移動し、臼歯部(奥歯)の咬み合わせの支持や、前歯部の咬合誘導が徐々に失われると、大臼歯部(奥歯)に更に強い咬合性外傷が加わります。**咬合性外傷とは、歯周支持組織の負担能力を超えた過度の咬合力(噛む力)やその他の力によって生じる深部歯周組織の損傷のことです。

このような状況を臼歯部咬合崩壊と言います。矯正歯科治療は、咬合(噛み合わせ)を治すことで、咬合性外傷の影響を減じることができます。その結果、一部の歯牙に応力が集中することを防ぎ、歯牙の動揺を抑え、咀嚼機能を維持することが可能になるということでした。

 

成人の方で、歯周病により矯正治療をあきらめていた方はいらっしゃいませんか?矯正治療により、歯周病を予防することはもちろん、正常咬合を得ることで歯周病の進化を遅らせたり、改善することができるそうです。

是非、無料の矯正相談をお受けになって下さい。

 

加治先生のお話にもありましたが、歯周病罹患患者であっても、歯周治療が奏功し、歯周支持組織の回復が認められた場合、矯正歯科治療へ移行できます。当院でも、成人の方で、歯周病に罹患している患者様の矯正治療を行っております。この場合、歯科用CT画像など歯周組織が正確に確認できる検査を行い、診断し、歯周病専門医の管理のもと矯正治療を行っております。

この様にinterdisciplinary(多分野にまたがる)といい、いろいろな問題のある一人の患者様を各分野の専門医が連携をとり治療を行うことが重要です。

 

最後に齋藤先生のお話は、「矯正歯科医のための最近の歯周治療の進歩」についてでした。

皆様もご存知かと思いますが、日本歯科医師会では「8020運動」を推進しており、「80歳になっても20本以上ご自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。

 

厚生労働省が発表した8020達成率は、運動開始当初(H17年)は24.1%でしたが、H28年の調査では51.2%と大きく改善されました。

歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。生活習慣病といわれるこの病気は、初期を含めると成人の80%以上がかかっています。

 

齋藤先生のお話に戻りますが、歯周治療の基本はプラーク(バイオフィルム)コントロールですが、歯周病が中等度以上に進行した場合、歯周外科治療を検討することになります。なかでも歯周組織再生療法は治療の可能性を大きく広げています。

2016年12月にわが国では世界に先駆けて、塩基性線維芽細胞増殖因子(FGF-2,bFGF)製剤「リグロス 歯科用液キット」が医薬品として承認され、臨床に導入されたそうです。

最新の歯周外科治療「歯周組織再生療法」

 

従来の歯周外科治療「切除療法」とは異なり、溶けた骨を少しでも元の状態に戻すことができないかと開発された方法が歯周組織再生療法です。本邦における歯周組織再生療法は現在、組織再生誘導法(GTR法)、骨移植術、EMD(エナメルマトリックスデリバティブ、エムドゲイン®)の3つがあります。

EMDの登場で、再生療法は広く行われるようになり、すでに多くの人々に恩恵をもたらしてきました。

 

こんにちは!歯科衛生士の太田です。

今回は「Check-Up」という歯磨き粉についてです。

まず、この歯磨き粉の5つの特徴として

①フッ素を長く歯に停滞させておける独自処方

②高濃度フッ素配合

③フッ素がお口の中のすみずみまで行き渡りやすいソフトペース

④歯や歯ぐきにやさしい低研磨性

⑤泡立ちが少なく、やさしい香料

②についてですが、昨年から日本でも1450ppmの歯磨き粉が国から認められるようになりました。

(以前は900~950ppm程度)

フッ化物濃度が高いと、虫歯予防にかなり効果的です!

特に矯正装置がついていると、虫歯のリスクは4倍になると言われていますので、歯磨き粉も虫歯予防の大切な役割をします。

ただし、6歳未満のお子様には使用しないで下さい。

より虫歯予防に効果的な磨き方、応用法がありますので詳しくは歯科衛生士にお声かけ下さい!

あっという間に夏休みも終わり、9月になりましたね。

先日MFTのセミナーの第3回目の最終回があり、行ってきました!

これまでMFTの重要性や、口呼吸についてお話してきましたが、今回は、しゃべるときの癖や飲み込む時(嚥下機能)の癖についてお話しようと思います。

普段、スポットという位置に舌を置いているのはとても大事なんですが、しゃべる時や飲み込む時もスポットという位置が重要になっていきます。

しゃべる時、飲み込む時、前歯を触っていませんか?

しゃべる時に舌がちらちら見えていたりしませんか?

こんな癖がある人は要注意です!

発音する度、食事や唾を飲み込む度に、舌で歯を押していることになり、歯並びが崩れてきてしまいます。

ご自分にそんな癖がないか一度気にしてみて下さい。

あ、私のこと?僕のこと?となった人は、一緒に訓練して、癖をなくしていきましょうね☆

最後に…MFTのムービーを診察室の入り口で流しているので、ぜひ見てみて下さいね。

 

マウスピース型の矯正治療であるinvisalign。

ブラケットがないことによって、歯磨きも楽になり、虫歯になるリスクを低くすることもできます。

このinvisalignの会社であるアラインテクノロジー社より、今までの功績が認められ

この度、プラチナ会員になり、表彰して頂きました。

 

 

これからも、皆様にとって、より良い治療をご提供できるよう、スタッフ一同努めてまいります。

1月21日に八重洲カンファレンスセンターにて行われた「JIDIA 2018 第6回総会 推薦認定医学講演会」に参加してきました。

JIDIAとは?

Japan international dental identity academyのことで、歯科医師の観点から、咀嚼筋支配領域(こうくうきんしはいりょういき)、顎口腔系(がくこうくうけい)における機能と審美について、口腔内に留まらず全身との関連性を鑑み、最善の治療を追求することを理念としたものです。

今回は、インプラント周囲組織や矯正用インプラント(歯科矯正用アンカスクリュー)などについての講演がありました。

これからも当院では、講習会などに参加し、患者様により良い治療を受けて頂けるよう努めてまいります。