親知らずは一番奥に生えて、斜めや横向きになることが多い歯です。
なぜ親知らずは、傾向して生えることが多いでしょうか?
親知らずが生えた場合、しっかり歯磨きするように指導することがあります。親知らずは、歯磨きが困難であり、また虫歯や歯周病になりやすいからです。
それは一体なぜでしょうか?
矯正の患者さまは多くの場合、親知らずを抜歯します。
抜歯するために口腔外科医に紹介して、時によって難抜歯になり、腫れが何日も続くこともあります…。
この説明はこの退化現象にたどり着きました。
高等哺乳動物の歯の数は44本です。
霊長類の最も原始的なサル38本です。
上顎前歯は2本、それから犬歯1本、小臼歯は3本、大臼歯は3本です。下顎を見れば前歯は3本、犬歯は1本、小臼歯は3本と大臼歯は3本です。サルは人間に近いので、それを考えれば次のことの仮説があります。
猿人から人間の繋がりがあるとすればそれまでの間では大臼歯の大きさがだんだん小さくなっていきます。
前歯、犬歯の大きさはあまり変わりません。
大臼歯が小さくなってきたことは大臼歯の役割が少なくなってきたことと関係するといわれています。
その理由は、咀嚼力が減少したことと考えられています。ネアンデルタール人(旧人)では原人に比べてさらに歯が小さくなっていきます。それは、調理法がさらに発達したためと推測されています。
その説ならば永久歯先天性欠如歯の子どもも説明できます。10人に1人いることが2010年11月、日本小児歯科学会の調査で分かりました。それでは親知らずも人によってない場合もあり、その数は22%程度という論文もあります!
大昔、親知らずは真っ直ぐ生えてくる歯でしたが、現代の食事を比べると軟食化し顎が小さくなり生えるスペースが無くなってしまった為、斜めや横向きに生えることや元々親知らずがない人が増えました。
現代人の歯の先天欠如(生まれつき足りない歯)は親知らず(第三大臼歯)だけではなく、上顎側切歯や、上下顎第2小臼歯、下顎前歯にも現れています。
安香先生の未来の予想では、上下前歯が1本になり、犬歯歯同じく1本、第二乳臼歯が残り(晩期残存し)、第一大臼歯ト第二大臼歯は小さくなります。
合計24本あるかその以下の本数になります。その場合は合計20本になるでしょう。
あくまでも未 来の予測ですので、当たり外れもありますので今から心配はいりません。