今回の学会は横浜みなとみらいにあるパシフィコ横浜で3日間の開催でした。
初日は雨が降り肌寒い日でしたが、最終日は晴天に恵まれました。
今回のテーマは”矯正歯科治療における形態と機能の調和を目指して”です。
海外からも著名な先生がいらっしゃり大変勉強になりました。セファロ分析(矯正治療開始時にかならず撮影する頭部X線規格写真を分析したもの)のMcNamara分析でも有名なMcNamara先生のご講演を拝聴することができました。歯科矯正の歴史を振り返り、改めてデジタル技術や医療技術の進歩により矯正歯科治療が変化していることを再認識できました。当院でも、歯科用CT、口腔内スキャナー、それらの画像を処理するソフトウェアを取り入れ分析、診断、治療計画を立てる為に活用しております。
Greg J Huang 先生のご講演はアライナー型の矯正装置を用いた治療に関する歴史、未来についてでした。ますますAIの技術が進むようです。また、20年以上のシステマティックレビューを要約し、有効性、歯周病への影響、材料の安全性など症例を通してお聞きすることができました。
Artese先生のご講演は、開咬(噛んだ時に奥歯だけ噛んで前歯が閉じない噛み合わせのこと)に対する矯正治療についてでした。開咬は、常に口が開いている、口が閉じにくいなどの症状が伴うことがあります。当院でも開咬の患者様が多くいらっしゃいます。開咬の原因やリスクを詳しく知りたい方はHPをご覧下さい。